過去にバイアグラ服用での死亡例も

救急車

ED治療として使われている薬の中でも、特に有名なのがバイアグラです。 原則として医師による処方が必要ですが、最近ではインターネットの個人輸入代行サイトを利用して購入する人が増えています。 けれど、過去にはバイアグラを服用した後に死亡した例もあります。 リスクをしっかり理解して、服用することが重要です。

バイアグラによる死亡例の原因の1つめは、正規品ではない偽物であることです。 個人輸入で購入する海外産のものは、生産ルートや品質管理がはっきりしていないものが多く、安全な有効成分が使われているとは限りません。 また不純物が入っていることも多いため、バイアグラの副作用以外のトラブルが起きることもあるようです。

もちろん個人輸入代行サイトの全てが偽物ではないでしょう。 けれど、バイアグラの成分と似た成分をバイアグラとして販売しているサイトがあるのも事実です。 値段が安いからといって、安易に個人輸入しないようにしましょう。

バイアグラによる死亡例の原因の2つめは、たとえ正規品であっても、他の薬との飲み合わせによっては危険であるということです。 バイアグラの主成分はシルデナフィルというもので、シルデナフィルは肺動脈性肺高血圧症という難病の治療薬として、レバチオという薬名で使われています。 シルデナフィルには、血管を拡張させて血流をスムーズにさせる働きがあります。 この働きが、EDの治療にも肺高血圧症の治療にも役立っているというわけです。

シルデナフィルは効果が高いため、同じような血管を拡張させる薬と併用すると、効果が強く出過ぎることがあります。 血流が良くなりすぎて血圧が低下し、動悸やめまいを感じたり、最悪の場合は心筋梗塞を起こして死に至る場合もあるのです。 バイアグラを服用した後のセックスでは、緊張、興奮、刺激、運動などの要素が重なるので、それだけ心臓の負担が増えるため、副作用のリスクも高くなります。 日本で実際に起きた死亡例は、まさにこの原因によるものでした。

バイアグラとの併用禁忌薬は、狭心症の薬としてよく使われているニトログリセリンなどの硝酸剤や、重度の不整脈治療に使われるアンカロン錠、アミオダロン塩酸塩錠です。 特に硝酸剤は貼り薬、塗り薬、吸入薬、注射、スプレーなどにも含まれていることがあるので、注意しましょう。 併用禁忌薬を服用していない方でも、医師の処方による正規品のバイアグラを、容量をしっかり守って服用することが大切です。

持病を持っているなら医師と相談すべき

バイアグラは、正しい服用をすれば死亡のリスクも少なく、高い効果が得られるED治療薬です。 ただし、高齢者の方や心臓系、高血圧、糖尿病などの持病を持っている方は、必ず主治医に相談しましょう。

狭心症などの心臓病の方でバイアグラとの併用禁忌薬を服用している方は、違うED治療薬を処方してもらうと良いでしょう。 勝手に服用するのは、症状を悪化させるだけなので危険です。

高血圧の方の場合、高血圧の治療薬に勃起を低下させる作用があるものがあります。 その場合、バイアグラを服用しても効果が現れにくいといわれています。

糖尿病の方の場合は、基本的には利用可能ですが、動脈硬化や狭心症などを発症していると併用禁忌薬を処方されていることが高いため、服用はできません。 必ず医師に相談するようにしましょう。

また、高齢者であると心臓の働きも若い頃より弱くなっているため、リスクが高くなります。 持病のあるなしに関わらず、医師の診察を受けましょう。 高い効果を得たいからといってたくさん飲むのは危険なので、正しい服用を守ることが重要です。 高齢者の方、高血圧や糖尿病など持病があり治療薬を服用している方は、必ず医師に相談して、自己判断でバイアグラを服用して命を危険にさらさないようにしましょう。