主な副作用は頭痛が多い

頭痛がする男性

1990年代の後半に突如として登場し、瞬く間の間に世界中で一大ムーブメントを引き起こしたバイアグラは、更年期世代の男性の多くが悩みを抱えているEDという症状を改善し、勃起力を高める内服薬です。
日本でも臨床試験を実施しない異例のスピード審査により、アメリカで販売を開始した翌年に厚生労働省が承認しており、それから2か月後には医療機関向けの販売をスタートしています。
これは、それだけEDという症状がそれだけ火急の悩みだったことを証明しています。

なお、バイアグラの主成分Sildenafi(シルデナフィル)は、元々はEDを改善するために開発されたものではなく、1990年代の前半に狭心症の治療薬として開発されたものです。
ただし、臨床試験では本来の目的に関しては思うような効果を得られなかったために、中止を決定して試験薬を回収することになります。
すると、被験者が返却することを渋ったために理由を尋ねてみると、EDを改善する効果があることが判明します。
そして、こちらを適応症として、バイアグラという名前で販売されることになるのです。

ちなみに、バイアグラの作用機序は、5型Phosphodiesterase(PDE)という加水分解酵素の活性を阻害するというものです。
これにより、男性性器周辺部の一酸化窒素作動性神経に作用し、血管を拡張して血流量を増加させます。
すると、性的な刺激をきっかけにerection(勃起)できる状態となります。

バイアグラはいわゆる精力剤ではないので、滋養強壮や精力を増強させるような効果はありません
あくまでも血管拡張作用により、機械的にerectionできるようにするという内容に過ぎません。
このために、体内に有効成分が残っている5~6時間の間は効果が持続するので、理論上は複数回のプレイを行うことは可能ですが、身体への負担を軽減するような効果はありません。

一方、バイアグラには服用した人の約90パーセントが副作用を感じると言われており、特に多いのが頭痛や動悸、顔のほてり、鼻詰まり、目の充血です。
これらは、バイアグラの本来の血管拡張するという作用が発揮されたことで、血行が良化したことが根本的な原因です。
このために、頭痛などのこれらの症状はバイアグラの副作用というよりも、本来の効果のあらわれということになります。
これはバイアグラジェネリックのカマグラゴールドなども同様です。

これらのバイアグラによる頭痛などの副作用は、効果が切れると共に症状は治まると言われており、基本的には心配する必要はありません。
しかし、個人で体質には違いがあるので、頭痛がきついというケースも起こり得ます。
このような場合は、適切なクリニックで診察を受けるのがおすすめです。

バイアグラによる頭痛や動悸などの副作用は、本来の効果が発揮されたことを示す副産物の様なもので、これがきついということは服用量が多すぎるということが考えられます。
このために、用量を避けることにより解消される可能性があります。
たとえば、50mgのバイアグラを服用してひどい頭痛に苦しんだ場合は、半分の25mgに減らすことにより症状が軽くなる可能性があります。

副作用が出始める時間はどれくらい?

時計

頭痛などのバイアグラによる副作用は、加水分解酵素の活性を阻害することによる血管拡張という本来の効果の副産物としてあらわれるので、効き始めた時に症状が出るのが一般的です。
具体的には、バイアグラを服用してから30分が経過する頃から症状があらわれ、5~6時間持続するというものです。
これは、血管拡張により血行が促進されたことが原因で、お酒を飲んだ時の頭痛と基本的な仕組みは同じです。

なお、海外で実施されたII相試験およびIII相試験823例によると、全体の31.71パーセントに副作用または臨床検査値異常が認められています。
その内訳は、血管拡張が125例(15.19パーセント)、頭痛が109例(13.24パーセント)、消化不良28例(3.40パーセント)です。
この内で血管拡張に関しては不快感を必ずしも自覚しないので、実質的な副作用のナンバーワンは頭痛ということになります。
バイアグラの頭痛は、片頭痛と同じメカニズムによる血管拡張型頭痛で、血行が良化すると症状はさらに酷くなる可能性があります。
このために、服用後に入浴するのは避けた方が無難です。
何故なら、プレイの最中に酷い頭痛に苦しまなくてはならないという状況が起こり得るからです。

なお、このようにバイアグラによる副作用は、時間や原因がはっきりとしているために、ある程度であればコントロールすることも可能です。
たとえば、症状があらわれるのは服用してから30分程度時間が経過したころで、この時点でどの程度のレベルであるのかをある程度予測できるからです。
何故ならバイアグラを服用してから効果が最も強くなる最高血中濃度に到達する時間は、服用後30分から1時間20分が経過したころで、この頃に副作用の症状も最も強くあらわれることになるからです。
その後は、緩やかに作用は弱くなっていくので、ピーク時に耐えられるレベルであれば、それほど心配しなくてもまず大丈夫と言えます。

また、少しきついと感じた場合でも最高血中濃度に到達して以降は徐々に収まっていくので、時間が経過するのを待つというのも一つの方法です。
つまり、バイアグラの基本的な使用法はプレイ前の30分前に服用するというものですが、副作用が少し強い場合はこれよりも1時間ほど前倒しして服用するというやり方でピーク時を少しずらすことが出来ます。
これは、EDが軽度の場合で副作用が酷いというケースには特に有効で、さらに時間を前倒しすることにより頭痛などの症状が軽くなってからプレイに臨むことが可能となります。
その分、本来の血管拡張による作用は弱まりますが、軽度の場合はerectionに至ることが出来るからです。
逆に、EDがかなり重度な場合は、このような方法では本来の目的を達成することは出来ません。

このようなケースでは、バイアグラによる副作用が出始める時間を計算して服用すると共に、自分自身の体調とも相談しなくてはなりません。
健康に十分に配慮しながら使用するべき薬であり、身体に出来るだけ負担をかけないような工夫が必要となります。

またバイアグラは現在通販でも購入することが出来ます。しかしあまりにも格安であったりなどした場合には偽物の販売を行っている可能性もあります。
通販にはそういったリスクもありますので、バイアグラの通販は安全なサイトから購入しましょう。

バイアグラ服用後に血圧低下することもある

血圧計

バイアグラは、元々はアメリカで狭心症の治療薬として研究・開発されていたもので、服用後血圧が急激に低下することがあります
このために、著しい高血圧(安静時収縮期血圧170mmHg以上又は最小血圧100mmHg以上)や低血圧の人(最大血圧90mmHg未満又は最小血圧50mmHg未満)、心臓や心血管に問題を抱えている人には服用できません。
また、半年以内に脳梗塞や脳出血、心筋梗塞に罹患した人は服用することは出来ません。
これらの人がバイアグラを服用できないのは、血管拡張作用による血圧の急激な変動が原因で、病の症状が悪化したり命に関わるような深刻な副作用を発症してしまう危険があるからです。
このために、いずれかの条件に該当する場合は、バイアグラではない方法でEDにアプローチしなくてはなりません。

また、血圧を低下させるという作用があるので、心臓の乱れを整えるAamiodarone塩酸塩錠100mgなどの塩酸Aamiodarone製剤や硝酸Isosorbide錠などの硝酸剤との併用は禁止されています。
これは、塩酸Aamiodarone製剤との併用は心臓の鼓動を乱してしまう危険があるためで、硝酸剤との併用は血圧が危険なレベルにまで低下してしまう可能性があるからです。
特に後者の硝酸剤との併用は危険で、死に至ることも起こります。
硝酸剤はかなりの種類が提供されており、いずれもバイアグラとの併用は危険です。

これらの薬を服用している場合は、必ず処方先のクリニックの医師にバイアグラを使用しても大丈夫なのかを確認しなくてはなりません。
もしも無理だと言われた場合は、服用できない疾患を抱えている時と同様にバイアグラ以外の方法を選択しなくてはなりません。

ちなみに、硝酸剤との併用が特に危険な理由は、こちらの薬も代謝物の一酸化窒素が血管平滑筋に作用することで血管拡張を促すという効果を発揮するからです。
これにより、バイアグラとダブルで血管を拡張するので、死亡原因になるほどの危険なレベルにまで血圧が低下してしまいます。
さらに、バイアグラ単体の服用でも血圧を急激に下げるという作用により、冠動脈の血流が不足して心筋が酸素不足になることもあります。
すると、これが原因で心臓に痛みの生じる狭心症を発症するケースもあります。
この場合には、過度な血液の低下がみられた場合は、死に至る場合もあります

このように、バイアグラの血圧低下という作用は、併用する薬の種類や心臓の状態によっては死亡する原因になってしまう危険すらあります。
このために、薬についての十分な知識と共にしっかりとした体調管理をしておくということが服用するうえでの条件となります。
このうえで医師の指導に従い安全を確認しなくてはなりません。

このような入念な注意が必要となるのは、ED治療薬というバイアグラの性質上、更年期世代の男性の利用者が大部分を占めてしまうからです。
間違った方法で使用した場合は、急激な血圧の変動が原因となり、死亡してしまうケースも起こり得るということをしっかりと認識しなくてはなりません。

バイアグラと頭痛薬の併用は可能

医者と薬

バイアグラは、安易な利用は慎まなくてはならないタイプの薬で、体調や病歴、服用している薬の種類によっては使用することは出来ません
これは、血管拡張作用により急激に血圧が変動してしまうからで、誤った利用を行った場合はトラブルを引き起こす原因となってしまうからです。

ただし、血圧の低下と共にバイアグラの代表的な副作用である頭痛に対しては、これを鎮静化するための薬品との併用は可能です。
実際にバイアグラを処方しているクリニックでは、頭痛薬の使用を推奨しています。
具体的には、抗炎症作用のある鎮痛薬のロキソニン錠が有効で、市販されている第二類医薬品の頭痛薬バファリンやイブの服用も可能です。

これらの頭痛薬の併用が可能な理由は、バイアグラとは作用機序が違うからです。
このために、お互いの作用を損なうことも必要以上に増強することもありません。
つまり、症状を安全に改善できるということです。

なお、頭痛薬のロキソニン錠は、服用後15分~20分程度で効き目があらわれ、4時間~5時間持続して作用します。
これは、バイアグラと比べると効き目があらわれるまでの時間が10分~15分早い程度で作用が持続する時間はほぼ同じです。
このために、同時に服用するという使用法となります。

ちなみに、頭痛が続くような場合は、最初に服用してから4時間が経過していれば続けて使用しても大丈夫です。
ただし、1日に服用できるのは60mgを3回までです。
また、胃が弱い場合は副作用により痛くなることがあるので、胃薬と一緒に服用することが推奨されています

なお、バイアグラと頭痛薬のロキソニン錠は、常に併用できるというわけではありません
具体的には、消化性潰瘍のある人や血液や腎臓、心臓、肝臓に重篤な異常のある人、アスピリン喘息又はその既往歴のある人などです。
まず、消化性潰瘍がある場合に服用することが出来ないのは、胃の血流量が減少して消化性潰瘍を悪化させる原因になるからです。
血液に異常がある人は血小板機能障害を引き起こす可能性があるからです。
さらに、肝臓に障害を抱えている人はこれを悪化させる可能性があります。
腎臓に障害がある人は急性腎不全やネフローゼ症候群などの副作用を、心臓に障害がある人は心臓の仕事量が増加するために症状を悪化させてしまうために、ロキソニン錠の服用は禁止されています。

これらのロキソニン錠の服用が出来ない状態は、バイアグラ自体を使用できないケースとほぼ重なっています。
このために、バイアグラを服用できる状態であれば、ほぼロキソニン錠を併用できるとみて問題はありません。
しかし、自己判断で決定するのではなく、処方してもらうクリニックで確認するのが自分の健康を守るためには必要です。

このように、夢の治療薬として今なお人気が高いバイアグラですが、万全の態勢で使用するためにはクリアしなくてはならない条件がいくつかあります。
これらを全てクリアした後に薬の効果や内容について十分に理解することが、頭痛などの副作用に悩まされることなく、健康的に服用するための秘訣となります。

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